“海底”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
かいてい52.9%
うなぞこ11.8%
うなそこ5.9%
うみぞこ5.9%
うみのそこ5.9%
ふかみ5.9%
みなぞこ5.9%
やら5.9%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
天空そらには星影ほしかげてん、二てんた三てんかぜしてなみくろく、ふね秒一秒べういちべうと、阿鼻叫喚あびけうくわんひゞきせて、印度洋インドやう海底かいていしづんでくのである。
山の手の夜は海底うなぞこのようだ。その暫らくの間を埋めて、深森しんしんと耳の痛くなるような、音のない夜の音が聞えて来る。
魔像:新版大岡政談 (新字新仮名) / 林不忘(著)
永遠の海底うなそこを行く魚の如し。
展望 (旧字旧仮名) / 福士幸次郎(著)
まだ十時ごろなので、水がきれいで、明るい海底うみぞこの白い砂に波の動きがはっきり映る。その白い幻灯のなかで、小指の先ぐらいの小さな魚がピッピッとすばやく泳ぎ廻っている。
キャラコさん:07 海の刷画 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)
私は探海燈で、海底うみのそこを照してゐる軍艦の繪を見てゐると
日本橋あたり (旧字旧仮名) / 長谷川時雨(著)
「コラムよ、平和なれ」おとこの海豹は答えて、海底ふかみの暗い静かさの中に沈んだ。
海豹 (新字新仮名) / フィオナ・マクラウド(著)
海底みなぞこの砂に横たふうをごと身の衰へて旅寝するかな
巴里より (新字旧仮名) / 与謝野寛与謝野晶子(著)
梯立はしだての 熊来くまき海底やらに 新羅斧しらきおの陥れ、ワシ
中世の文学伝統 (新字新仮名) / 風巻景次郎(著)