“かいてい”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
階梯61.4%
海底20.5%
楷梯4.5%
介亭2.3%
回程2.3%
廻汀2.3%
懐帝2.3%
改訂2.3%
階程2.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
もしその正成に、他日への野望があり、また当初の“笠置出仕かさぎしゅっし”の腹が、栄達への野心であったら、それへ登る階梯かいてい
私本太平記:08 新田帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
若者わかものは、せっかくここまできながら、のぞみのしまくこともできず、むなしく海底かいていのもくずになってしまうのかと残念ざんねんがりました。
一本の銀の針 (新字新仮名) / 小川未明(著)
えうするにかれぐらゐ年輩ねんぱい青年せいねんが、一人前いちにんまへ人間にんげんになる楷梯かいていとして、をさむべきことつとむべきことには、内部ないぶ動搖どうえうやら、外部ぐわいぶ束縛そくばくやらで、一切いつさいかなかつたのである。
(旧字旧仮名) / 夏目漱石(著)
そばにゐた伊藤介亭かいてい(介亭は仁斎の三番目の子だ)がじつとそれを見て
早く回程かいていを促して
愛卿伝 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
乃チ告ゲテ曰ク陰陽相和スルニ非ザレバ雨ナラズ。ソノ感応スルヤ知ルベシ。えきニイハズヤイテ雨ニ逢ヘバ吉ナリト。コレ余ノ喜アル所以ゆえんナリト。海湾数十里。曲渚きょくしょ廻汀かいてい相環合ス。
下谷叢話 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
しん懐帝かいてい永嘉えいか年中に、韓媼かんおんという老女が野なかでおおきい卵をみつけた。拾って帰って育てると、やがて男の児が生まれて、そのあざな※児けつじといった。
これをヤマトタチバナと改称すると提議したのは、土佐とさ〔高知県〕出身で当時柑橘界かんきつかいの第一人者であった田村利親としちか氏であったが、その後、私はさらにそれを日本にっぽんタチバナの名に改訂かいていした。
植物知識 (新字新仮名) / 牧野富太郎(著)
老いては普請庭つくり。これさへ慎めば金が出来るとやら申す由なれど小生道楽の階程かいていも古人のいましめに適合致候は誠に笑止しょうしに御座候。
雨瀟瀟 (新字新仮名) / 永井荷風(著)