“きざはし”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
68.1%
階段21.6%
階梯1.7%
木醂1.7%
1.7%
階級1.7%
刻楷0.9%
0.9%
玉階0.9%
石階0.9%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
(今度は悠然ゆうぜんとしてきざはしくだる。人々は左右に開く)あらび、すさみ、濁り汚れ、ねじけ、曲れる、妬婦ねたみおんなめ、われは、先ず何処いずこのものじゃ。
多神教 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
寂寞せきばくとした、拝殿の階段きざはしに腰かけたが、覆面の侍は、いつまでたっても、黙然として、唯じっとお延を睨みつけているようなさま
剣難女難 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
天幕をこちらの庭へ移すことはせずに、左へ出た廊を楽舎のようにして、腰掛けを並べて楽は吹奏されていたのである。童女たちは階梯きざはしの下へ行って花を差し上げた。
源氏物語:24 胡蝶 (新字新仮名) / 紫式部(著)
柿の上枝ほづえみのこるうま木醂きざはし
泣菫詩抄 (旧字旧仮名) / 薄田泣菫(著)
おかみさんは道端に茂っている椿の大木の下にこわれた小さな辻堂の立っているのを見て、そのきざはしに背中の物をおろした。あちこちでしきりに雞が鳴いている。
買出し (新字新仮名) / 永井荷風(著)
階級きざはし白々しら/″\
孔雀船 (旧字旧仮名) / 伊良子清白(著)
刻楷きざはしを足讀み片讀みのぼり行く足うらのしもゆ風吹ききたる
長塚節歌集:1 上 (旧字旧仮名) / 長塚節(著)
馭丁に「カバン」持たせてきざはしを登らんとする程に、エリスの梯を駈け下るに逢ひぬ。彼が一聲叫びて我頸を抱きしを見て馭丁は呆れたる面もちにて、何やらむ髭の内にて云ひしが聞えず。
舞姫 (旧字旧仮名) / 森鴎外(著)
登れと誘うこの玉階きざはしは、いったい、たれのやかたなのか。
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
燈籠舊りし石階きざはし
花守 (旧字旧仮名) / 横瀬夜雨(著)