『買出し（かいだし）』

船橋と野田との間を往復している総武鉄道の支線電車は、米や薩摩芋の買出をする人より外にはあまり乗るものがないので、誰言うとなく買出電車と呼ばれている。車は大抵二、三輛つながれているが、窓には一枚の硝子もなく出入口の戸には古板が打付けてあるばか …

著者	永井荷風
ジャンル	文学 > 日本文学 > 小説 物語
初出	「中央公論　第六十五年第一号」中央公論社、1950（昭和25）年1月1日
文字種別	新字新仮名
読書目安時間	約11分（500文字/分）
朗読目安時間	約18分（300文字/分）

作品に特徴的な語句

歩（あし） 婆（ばア） 助（たすか） 向（むこ） 焼（やけ） 砌（きざはし） 破（こわ） 後（うしろ） 駐（とま） 此方（こっち） 汚（よご） 正午（おひる） 遥（はるか） 彼処（あすこ） 間（あいだ） 頓着（とんちゃく） 頻（しきり） 揺（ゆす） 能（よ） 萠葱（もえぎ） 草履（ぞうり） 轍（わだち） 背負（しょ） 硝子（ガラス） 眩（まぶ） 百舌（もず） 葱（ねぎ） 襤褸（ぼろ） 賄（まかな） 蹲踞（しゃが） 毛氈（もうせん） 逸早（いちはや） 重（おも） 門構（もんがまえ） 間（ま） 間中（あいだじゅう） 間違（まちが） 頬冠（ほおかむ） 馬力（ばりき） 鼾（いびき） 忽（たちま） 一寸（ちょっと） 中（うち） 仕度（したく） 何処（どこ） 側目（わきめ） 初（はじめ） 呑気（のんき） 囀（さえず） 塩梅（あんばい） 壊（こわ） 夜明（よあけ） 当（あて） 彼方（かなた） 後（あと） 畳（たた） 或日（あるひ） 拭（ふ） 持（も） 日向（ひなた） 暫（しばら） 最前（さいぜん） 札束（さつたば） 榎（えのき） 此処（ここ） 一（ひと） 無暗（むやみ） 生命（いのち） 田圃（たんぼ）

題名が同じ作品

買出し （新字旧仮名）／ 永井荷風 （著）