“最前”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
さいぜん68.8%
さっき22.9%
とっく2.1%
いまがた2.1%
いやさき2.1%
さつき2.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
文庫ぶんこ御宅おたくのでせうね。いんでせうね」とねんして、にもらない下女げぢよどくがらしてゐるところへ、最前さいぜん仲働なかばたらき
(旧字旧仮名) / 夏目漱石(著)
私の背後に突立った若林博士は、最前さっきからの通りの無表情な表情をして、両手をうしろにまわしたまま、私をジッと見下していた。
ドグラ・マグラ (新字新仮名) / 夢野久作(著)
「旦那様ですか。もう最前とっく御出掛おでましに成りました。貴方、奥様は先刻さっきから御待兼で御座ますよ」
旧主人 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
こりゃ、しっかりとおやらう! つい最前いまがたまでこひしさにぬるくるしみをてござったその戀人こひゞとのヂュリエットはつゝがない。すれば、それが幸福しあはせ
ここに伊須氣余理比賣は、その媛女どものさきに立てり。すなはち天皇、その媛女どもを見て、御心に伊須氣余理比賣の最前いやさきに立てることを知らして、歌もちて答へたまひしく
どうだ、最前さつきの演説はうまかつたらう。と大分得意である。大賛成だが一ヶ所気に入らないと抗議を申し込んだら、どこが不賛成だと聞いた。
坊っちやん (新字旧仮名) / 夏目漱石(著)