“とっく”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
36.8%
取組26.3%
15.8%
15.8%
最前5.3%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「どうしたか。多分大阪あたりにいるでしょう。そんな古い口は、もうとっくのむかしに忘れっちゃったんで……」
あらくれ (新字新仮名) / 徳田秋声(著)
「ですから私も熟々つくづく厭になって了ったんです。あの時とっくに別れる筈だったんです。でもやっぱりそうも行かないもんですからね」
あらくれ (新字新仮名) / 徳田秋声(著)
心持がうございますぜ、とさかを立ってずっとして、まなこをくるりと遣りますとね、私とでも取組とっくみそうでさ。
三枚続 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
——勿論、年増だが、別嬪べっぴんだから取組とっくんでも可い了簡りょうけんかも知れません……従妹め、怒ったの怒らないの、それぎり出て来ない。
卵塔場の天女 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
『万葉秀歌』はもうとっくについていなければならないのに、うちにゴロゴロしていて本当に御免下さい。
尤も平常ふだんから聞いて知っている長田の遊び振りでは或はとっくにお宮という女のいることは知っているんだが、長田のこととてつい何でもなく通り過ぎて了ったのかとも思っていた。
別れたる妻に送る手紙 (新字新仮名) / 近松秋江(著)
こう言われて七兵衛は、とっくりと考えてみる気になりました。暫く考えていたが、やがて仔細らしく、
大菩薩峠:20 禹門三級の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
左様そうすればとっくり寝物語にしてやろうと漸々ようようだましてわっちは一足先へ来たが、もう今に彼奴あいつめ来るにちげえねえ
「旦那様ですか。もう最前とっく御出掛おでましに成りました。貴方、奥様は先刻さっきから御待兼で御座ますよ」
旧主人 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
「もう最前とっくに寝て了いました」
旧主人 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)