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夙
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とっく
ふりがな文庫
“
夙
(
とっく
)” の例文
『万葉秀歌』はもう
夙
(
とっく
)
についていなければならないのに、うちにゴロゴロしていて本当に御免下さい。
獄中への手紙:10 一九四三年(昭和十八年)
(新字新仮名)
/
宮本百合子
(著)
初め
此方
(
こっち
)
が世話になったのは、
既
(
も
)
う
夙
(
とっく
)
に恩は返している。何倍此方が尽しているか知れやしない。
別れたる妻に送る手紙
(新字新仮名)
/
近松秋江
(著)
昔は
能
(
よ
)
く変死が有っても
屏風
(
びょうぶ
)
を立てゝ置いて、お頭が来て屏風の
外
(
そと
)
で「遺言を」なんどゝ申しますが、もう当人は
夙
(
とっく
)
に死んでいるから遺言も何も有りようはずはございません。
真景累ヶ淵
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
尤も
平常
(
ふだん
)
から聞いて知っている長田の遊び振りでは或は
夙
(
とっく
)
にお宮という女のいることは知っているんだが、長田のこととてつい何でもなく通り過ぎて了ったのかとも思っていた。
別れたる妻に送る手紙
(新字新仮名)
/
近松秋江
(著)
“夙”の解説
夙(しゅく、夙の者、宿の者)は、中世から近世にかけて近畿地方に多く住んでいた賎民。中世の非人身分が分解する際に生じ、被差別部落の起源の多くであったかわたよりも下位でありながら、その差別はそれほど強烈ではなかったといわれる。
(出典:Wikipedia)
夙
漢検準1級
部首:⼣
6画
“夙”を含む語句
夙夜
夙慧
夙川
夙縁
夙昔
夙人
夙起
夙志
夙懟
夙才
馬夙彩
臣夙夜
夙約
夙村
夙望
夙少
夙卒
夙分