“はよ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
84.8%
6.1%
3.0%
3.0%
葉選3.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
三が日の晴着はれぎすそ踏み開きてせ来たりし小間使いが、「御用?」と手をつかえて、「なんをうろうろしとっか、はよ玄関に行きなさい」
小説 不如帰  (新字新仮名) / 徳冨蘆花(著)
「おはようございましたこと、何は、あの此間こないだから行って見たいッて、おっしゃってでした、俤橋、海晏寺かいあんじや滝の川より見事だッて評判の、大塚の関戸のお邸とやらのもみじの方は、お廻りなすっていらっしゃいましたか。」
式部小路 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
御大切おたいせつなおしなゆえ、粗相そそうがあってはならんよって、はようおかえもうすが上分別じょうふんべつと、おもってさんじました」
おせん (新字新仮名) / 邦枝完二(著)
「まだたばかりじゃ。そこまでけばぐにわかろう。たじろいでいるときではない。はよう。はよう」
おせん (新字新仮名) / 邦枝完二(著)
一番鶏二番鶏を耳たしかに聞て朝も平日つねよりははよう起き、含嗽うがひ手水てうづに見ぬ夢を洗つて熱茶一杯に酒の残り香を払ふ折しも、むく/\と起き上つたる清吉寝惚眼ねぼれめをこすり/\怪訝顔してまごつくに
五重塔 (新字旧仮名) / 幸田露伴(著)
根岸の鶯谷うぐいすだにの奥の植木師うえきやの庭つづきの、小態こていな寮の寮番のような事をしながら、相変らずチンコッきりと煙草の葉選はよりの内職だった。