“はえ”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:ハエ
語句割合
52.5%
7.1%
6.8%
6.4%
5.7%
5.0%
3.2%
2.5%
南風2.1%
栄光1.1%
(他:21)7.6%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
向うのかどまがろうとして、仔馬はいそいで後肢あとあしを一方あげて、はらはえたたきました。
雁の童子 (新字新仮名) / 宮沢賢治(著)
あちこちにボロボロの服装をした男女がうずくまっていたが、どの人間のまわりにもはえがうるさく附纏つきまとっていた。
廃墟から (新字新仮名) / 原民喜(著)
ヴェロナにありて、森の奥深くさまよいてははえある天堂を思い、街を歩みては「あれこそ地獄より帰りし人よ」と指さされる。
霊的本能主義 (新字新仮名) / 和辻哲郎(著)
どうか、先頃お立合い申したような惨敗が二度とはえある拳法先生の門を見舞わぬよう、折角の御自重を蔭ながら祈っている。
宮本武蔵:03 水の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
すると老主人は之に故障を申出でて、クリスマス・イーヴにはわがはえあるイギリスのものの外はいけないといましめた。
その諸〻のはえあるわざはこの後あまねく世に知られ、その敵さへこれについて口をつぐむをえざるにいたらむ 八五—八七
神曲:03 天堂 (旧字旧仮名) / アリギエリ・ダンテ(著)
お庄は冬の淋しい障子際に坐って、また縫物を取りあげた。冷たいあかい畳に、はえの羽が弱々しく冬の薄日に光っていた。
足迹 (新字新仮名) / 徳田秋声(著)
琥珀こはくの中のはえ」などと自分で云っているが、単なるボスウェリズムでない事は明らかに認められる。
アインシュタインの教育観 (新字新仮名) / 寺田寅彦(著)
目の下二尺の鯛が釣れようと、三年のすずきが食いつこうと、あるいはまた間違って糸蚯蚓みみずほどのはえ
軍用鮫 (新字新仮名) / 海野十三(著)
静子はのっそり立上って、水際へ行って覗いてみた。その後ろから、洋造が伯父に借りた海水着一つで飛び込んでいった。はえの子が方々に泳いでいた。
人間繁栄 (新字新仮名) / 豊島与志雄(著)
「五六町追っかけたが、女のくせに恐ろしく足がはええ、——それに御守殿ごしゅでん崩しの襟脚えりあしがめっぽう綺麗だ」
りや、今日けふはどうしてさうえにはええんでえ」卯平うへいふとひくこゑいた。
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
はかほとりはえるにまかせたくさ刈拂かりはらはれてるから清潔せいけつつた。
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
長谷川時雨しぐれは、生粋きっすいの江戸ッ子ということが出来なければ、はえ抜きの東京女だとは言えるであろう。
アフリカーノもアウグストもかく美しき車をもてローマを喜ばせしことなきはいふに及ばず、日の車さへこれに比ぶればはえなからむ 一一五—一一七
神曲:02 浄火 (旧字旧仮名) / アリギエリ・ダンテ(著)
しみじみと酒を控へて涼しきはこの大きいへの葦原のはえ
海阪 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
南風はえすずし籠飼ろうげあげをるふなわきをわが舟にして声はかけつつ
夢殿 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
南風はえのむた真夏大野を我が飛ぶと明日待ちかねつ心あがりに
夢殿 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
大空おほぞらの「栄光はえ」がせう/″\に
しやうりの歌 (新字旧仮名) / 末吉安持(著)
栄光はえはなふるみづかけに
全都覚醒賦 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
押問答に、小半時かかればとって、直ぐに突ん流れるようなはええ水脚では、コレ、無えものを、そこは他国の衆で分らねえ。
草迷宮 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
それだがね、はええ話が、御仁体じゃ。化物が、の、それ、たとい顔をめればとって、天窓あたまからしおとは言うめえ、と考えたで、そこで、はい、黒門へ案内しただ。
草迷宮 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
はえ破片かけらを運んでいる人夫であるから、邪魔になってはいけないと思ったので、権兵衛は体を片寄せて往こうとした。
海神に祈る (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
堰堤の内の半ば乾あがった赤濁った潮の中には、数百の人夫が散らばって、沙を掘りはえを砕いていたが、其のじゃりじゃりと云う沙を掘る音と、どっかんどかんと云う石を砕く音は、波の音とともに神経を掻きまぜた。
海神に祈る (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
驕盛たかぶりあれよ光栄はえあれよ
全都覚醒賦 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
それがドナウ聯邦派の利用するところとなって、ハプスブルグ家の光栄はえを、貴方一人の影で覆い、卑怯者、逃亡者、反逆者と、ありとあらゆる汚名を着せられて、今度は共和国を守る、心にもない楯に変えられてしまったのです。
潜航艇「鷹の城」 (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)
百「忰が行ってる菓子屋へ這入はえったなア、こりゃア何うもおっかなかったって、もう少しの事で殺される所だってえ」
敵討札所の霊験 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
先に這入はえった奴と一緒に引ずり出されて来る、庄吉はすぐに縛られてしまい
敵討札所の霊験 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
めえとこ居先みせさきで話をしていると、父さまがはえぐち駄荷だにい置いて気の利かねえ馬方むまかただって、突転つッころばして打転ぶっころばされたが、中々強い人で
菊模様皿山奇談 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
「なるほど、親分の眼ははええ。さあ、野郎、神妙に申し立てろ」
半七捕物帳:29 熊の死骸 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
私は、貴方との永くもなかった生活を、この上もない栄誉はえと信じておりますの。だって貴方は、おそれを知らぬ武人——その方にこよなく愛されて、それに貴方は、墺太利全国民の偶像だったのですものね。
潜航艇「鷹の城」 (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)
榮華はえをばたれかいとはむ
春鳥集 (旧字旧仮名) / 蒲原有明(著)
また阿部の波延はえ比賣に娶ひて、生みませる御子、若屋わかやの郎女、次に都夫良つぶらの郎女、次に阿豆あづの王三柱。
この天皇、河俣かはまた毘賣の兄縣主波延はえが女、阿久斗あくと比賣にひて、生みませる御子、常根津日子伊呂泥とこねつひこいろねの命、次に大倭日子鉏友おほやまとひこすきともの命、次に師木津日子しきつひこの命。
硅藻も野菜と同じように発生はえたばかりの若芽が柔くて美味おいしいのでその若芽を充分にたべた鮎が最も肥えているので漁夫仲間では新しい硅藻の事を新アカと申します。何でも雨が降って古いアカを押流した後照り着くような晴天が五、六日続くと新アカが沢山出来ます。
食道楽:秋の巻 (新字新仮名) / 村井弦斎(著)
(一切の法は、もとより已来このかた言説ごんぜつの相を離れ、名字の相を離れ、心縁の相を離れ、畢竟ひっきょう、平等にして変異あることなく、破壊はえすべからず、ただこれ一心なるのみなれば、ことさらに真如と名づく)とあるこれなり。
迷信と宗教 (新字新仮名) / 井上円了(著)
都城の破壞はえと安らかの歸國を君に惠めかし。
イーリアス:03 イーリアス (旧字旧仮名) / ホーマー(著)
殊に天上天下唯我独尊の釈迦牟尼如来にょらい至尊しそんの王位と金殿玉楼すなわち天下の富貴ふうきを捨てて破衣はえ乞食こつじきの出家となって我ら一切衆生しゅじょうのために身命をなげうって御修行せられたことを思いますと、我らの苦労は何でもないことと容易に決心がつきます。
チベット旅行記 (新字新仮名) / 河口慧海(著)
また日向ひむかいづみなが比賣に娶ひて、生みませる御子、大羽江はえみこ、次に小羽江をはえの王、次に檣日はたびわか郎女三柱。
「並足で来るんだぞ。いいか? それからもしお前がその鞍にピストル袋をつけてるんなら、手をそいつの近くへやるのをおれに見せねえようにしろよ。何しろおれは間違まちげえをするなあ悪魔みてえにはええんだからな。そしておれが間違まちげえをやらかす時にゃ、きっと鉛弾丸だまでやるんだからな。さあ、もうやって来い。」