“至尊”の読み方と例文
読み方割合
しそん100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
武家の大逆もさることながら、ここしばしは、日月じつげつくろうなり、至尊しそんたりとも、あめしたにお身を隠す所すらない乱れを地上にみるでしょう。
私本太平記:04 帝獄帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
殊に天上天下唯我独尊の釈迦牟尼如来にょらい至尊しそんの王位と金殿玉楼すなわち天下の富貴ふうきを捨てて破衣はえ乞食こつじきの出家となって我ら一切衆生しゅじょうのために身命をなげうって御修行せられたことを思いますと
チベット旅行記 (新字新仮名) / 河口慧海(著)
帝室にしてくその地位を守り幾艱難いくかんなんのその間にも至尊しそんおかすべからざるの一義をつらぬき、たとえばの有名なる中山大納言なかやまだいなごん東下とうかしたるとき、将軍家をもくして吾妻あずまの代官と放言したりというがごとき
瘠我慢の説:02 瘠我慢の説 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)