“しそん”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
子孫34.4%
仕損26.2%
至尊19.7%
為損16.4%
嗣孫1.6%
爲損1.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
くわしいことはあと追々おいおいはなすとして、かく人間にんげん竜神りゅうじん子孫しそんそちとてももとさかのぼれば、矢張やはりさるとうと竜神様りゅうじんさま御末裔みすえなのじゃ。
「まあ、お茶でも召されよ。さう一途いちづに思ひつめては事を仕損しそんじますぢや。世の中のことは成るやうにしか成りませんからのう。」
良寛物語 手毬と鉢の子 (新字旧仮名) / 新美南吉(著)
殊に天上天下唯我独尊の釈迦牟尼如来にょらい至尊しそんの王位と金殿玉楼すなわち天下の富貴ふうきを捨てて破衣はえ乞食こつじきの出家となって我ら一切衆生しゅじょうのために身命をなげうって御修行せられたことを思いますと
チベット旅行記 (新字新仮名) / 河口慧海(著)
そしてもし、為損しそんじれば、男として腹を切らなければならないから——武家奉公というものがこんなものならめたほうがいい。
濞かみ浪人 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
そもそも祖法一たび定まれば、嗣孫しそんしたがわざるべからず。後来の往復は幸いに停められよ。あるいはその然らずして、再三に至るといえども、受くるあたわず。幸いにして訝を為すなかれ。
吉田松陰 (新字新仮名) / 徳富蘇峰(著)
爲損しそんじたるときの用心には腰なる拳銃あり。丙。この小刀こがたなも馬鹿にはならぬ貨物しろものなり。(かの身材小さき男はこほりの如き短劍を拔き出だして手に持ちたり。)乙。早くさやに納めよ。