“しくじり”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
縮尻38.9%
失策34.4%
失敗24.4%
失錯1.5%
仕損0.8%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
ちょっと小言は云ったものの大して叱りもしなかったが、今から思えば縮尻しくじりだった……と、あくは帯を貰う。その翌る日はかんざしを貰う。……
八ヶ嶽の魔神 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
米友のは全く無邪気でやった失策しくじりであり、且つ槍の名人ときているから、荒っぽいことをせずに単に追放だけで済みました。
大菩薩峠:10 市中騒動の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
天竜寺へ参詣と見せて籠抜かごぬけだ、それにあの坊さんに腹ん中まで見透かされて、命からがら逃げ出して来たなんぞは、近来に無え図の失敗しくじり
大菩薩峠:07 東海道の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
友「へえわたくしは碁で十六たび失錯しくじりました」
業平文治漂流奇談 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
十九年来いまだかつてない経験だから、あまりの不思議に、この仕損しくじりを二三度繰り返して見た上で、はてなとはしを休めて考えた。おそらく狐につままれたような風であったんだろう。
坑夫 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)