“しつさく”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
失策70.0%
失錯30.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
いつも滑※こつけい失策しつさくとの本家本元ほんけほんもとで——いまわたくしそばに、威勢ゐせいよくはなし相槌あひづちつて武村兵曹たけむらへいそうは、幾度いくたび軍艦ぐんかん水兵等すいへいらに、背中せなかたゝかれ、たゝかれて、艦中かんちう第一だいいち愛敬者あいけふものとはなつた。
初心しよしん失策しつさくけつしてすくなくなかつたのだ。
彼のふところに眠る、娘のやうに大事な牝羊を持つた人が、誤つてそれを屠殺場とさつぢやうで殺したとしても、その人は、私が今自分のしたことを悔い歎く程には、その血なまぐさい失錯しつさくを悔いはしないだらう。
それはかねて門人の籍にゐる兵庫西出町にしでまち柴屋長太夫しばやちやうだいふ其外そのほか縁故のある商人に買つて納めさせ、又学生が失錯しつさくをするたびに、科料のかはりに父兄に買つて納めさせた書籍が、玄関から講堂、書斎へ掛けて
大塩平八郎 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)