“へま”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
下手20.0%
反間20.0%
失敗20.0%
失策20.0%
失錯20.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「まだこの辺では人目に立つ、も少し淋しい所まで歩かせて、今夜こそ、天王寺で逃げだされたような下手へまをやらずに……」などと加減をしてゆくうちに、天満岸てんまぎしを真っすぐに
鳴門秘帖:01 上方の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
または引っ懸ろうとして手を出す途端とたんにすぽりとはずれたりする反間へま度重たびかさなるに連れて、身体よりも頭の方がだんだん云う事を聞かなくなって来た。
彼岸過迄 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
(俺らしい失敗へまだ)と、もう自分にも腹を立てて、どすんと音を立てて腰掛けた。醜いまでに真赤になっていることが意識された。それが情けなくて、むっとした顔を上げた。
青春の逆説 (新字新仮名) / 織田作之助(著)
られる筈がなかったんだよ! 断じて、奪られる筈はなかったんだ! おれがあんな失策へまさえやらなかったら、まったく、られる筈はなかったんだがなあ。
仁「そうサ、小平兄い失錯へま遣っちゃアいけねえぜ、なんしろ此処には長くは居られねえから、是から信州路へ掛るにゃア秩父へすぐ山越やまごしして逃げよう」
塩原多助一代記 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)