“途端”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
とたん93.3%
はずみ4.0%
はづみ2.0%
みちばた0.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
忽ち背後うしろでガラガラと雷の落懸おちかかるような音がしたから、驚いて振向こうとする途端とたんに、トンと突飛されて、私はコロコロと転がった。
平凡 (新字新仮名) / 二葉亭四迷(著)
つかまへてお濱さんへの土産みやげにする気で、縁側えんがはづたひに書院へ足音を忍ばせて行つたが、戸袋とぶくろに手を掛けてかきの樹を見上げた途端はずみに蝉は逃げた。
蓬生 (新字旧仮名) / 与謝野寛(著)
『あらツ』と云つて驚いた途端はづみにおきいちやんは、ずるずると足を辷らしてどてから小川の中へすべり落ちました。
虹の橋 (新字旧仮名) / 野口雨情(著)
……おしめもふんどしも一所に掛けた、路地の物干棹ものほしざおひっぱずすと、途端みちばたの与五郎のすそねらって、青小僧、蹈出ふみだす足とく足の真中まんなかへスッと差した。
白金之絵図 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)