“はづみ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
機会30.8%
機會23.1%
途端23.1%
15.4%
卻含7.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
信吾は、其話が屹度きつと智恵子の事だと察してゐる。で、う此女に顔を見られると、擽られる様な、かつがれてる様な気がして、妙にまぎらかす機会はづみがなくなつた。
鳥影 (新字旧仮名) / 石川啄木(著)
安全あんぜん進航しんかう表章ひやうしようとなるべき球形きゆうけい檣燈しやうとうが、なにかの機會はづみいとえんはなれて、檣上しやうじやう二十フヒートばかりのところから流星りうせいごと落下らくかして、あはやと船長せんちやうてる船橋せんけうあたつて、とう微塵みじんくだ
達磨さんの歌に鼠はびつくりした途端はづみに棚の上からころげ落ちました。しまつたと気がついてみると自分は達磨さんと一緒にお昼寝をしてゐたのでございます。
未刊童謡 (新字旧仮名) / 野口雨情(著)
所が其發會式が廣い講堂で行なはれた時に、何かのはづみでしたらう、一人の會員が壇上に立つて演説めいた事を遣りました。
知られざる漱石 (旧字旧仮名) / 小宮豊隆(著)
して居たりけるこゝまた慈恩寺村にて大博奕おほばくち土場どばが出來鴻の巣なる鎌倉屋金兵衞と云ふ名稱なうて博奕打ばくちうちが來りて大いに卻含はづみ金兵衞は五百兩ばかりかちし折柄自分の村方に急用きふよう出來せしによりいそ歸村きそんせよと飛脚の來りける故仲間なかまかくつげ振舞ふるまひなどを
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)