“ひょうし”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
拍子92.6%
表紙2.9%
1.5%
標幟0.7%
機会0.7%
表帋0.7%
表書0.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
そうって、扉口とぐち拍子ひょうしに、ドシーン! ととり石臼いしうすあたまうえおとしたので、おかあさんはぺしゃんこにつぶれてしまいました。
すみれはそこで、ざまし時計とけいや、きれいな表紙ひょうしのついている雑誌ざっしや、筆立ふでたてや、また、竹子たけこさんが、学校がっこう稽古けいこをなさるいろいろなほんなどをることができました。
つばきの下のすみれ (新字新仮名) / 小川未明(著)
そのまま逃げだすひょうしに膝頭を打ったが、そんな事にかまっていられないので、夢中になって逃げ、やっと知人の家へ往ったところで、そこのお媽さんが
堀切橋の怪異 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
だからその点に於て社会主義者の主張は裏切られている。無政府主義に至ってはもとより始めから個性生活の絶対自由をその標幟ひょうしとしている。
惜みなく愛は奪う (新字新仮名) / 有島武郎(著)
そして、何かの機会ひょうしに飛びあがったところで、低くつるしてあった洋灯を頭で突きあげた。洋灯はひっくりかえるとともに、石油に引火して四辺あたりが火になった。
前妻の怪異 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
僅に残存した数十冊が表帋ひょうしは破れ周囲は焦げて惨澹たる猛火の名残を留めていた。
女王は「遅かった。」とかすかに呟かれた。そしてその紙片かみきれを読んでいられた聖書の表書ひょうしと覆いの間に隠された。そして女王もまもなくまた断頭台の上で亡くなられた。