“筆立”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ふでた50.0%
ふでたて50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「おちぶれてもおどっているなんて、のんきなものですね。」と、こちらのすみで、すずりと筆立ふでたてが、あちらの人形にんぎょう冷笑れいしょうしていました。
三つのお人形 (新字新仮名) / 小川未明(著)
つくえりふれの白木作しらきづくりに白天竺しろてんぢくをかけて、勸工塲くわんこうばものゝ筆立ふでたてに晋唐小楷しんとうしようかいの、栗鼠毛りつそもうの、ペンも洋刀ないふも一ツにれて、くびけたかめ水入みづいれに、赤墨汁あかいんきびんがおしなら
われから (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
其の上に易書えきしょを五六冊積上げ、かたえ筆立ふでたてには短かき筮竹ぜいちくを立て、其の前に丸い小さなすゞりを置き、勇齋はぼんやりと机の前に座しましたさまは、名人かは知らないが、少しも山も飾りもない。
しつ真中まんなかに今一つの大いなる画架あり。そのわきに台あり。その上に色々の形をなしたる筆立ふでたてに絵筆を立てあり。筆立のうちには銅器にて腹のふくらみたるもまじれり。絵具入えのぐいれになりおる小さき箪笥たんす