“水入”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
みずいれ40.0%
みづい30.0%
みずい20.0%
ジャグ10.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
水入みずいれ餌壺えつぼ引繰返ひっくりかえっている。あわは一面に縁側に散らばっている。留り木は抜け出している。文鳥はしのびやかに鳥籠のさんにかじりついていた。
文鳥 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
れば、神樂坂かぐらざかきがけに、前刻さつき郵便局いうびんきよくまへあたりで、水入みづいらずの夫婦ふうふ散歩さんぽたのに、あまはなしがないから
山の手小景 (旧字旧仮名) / 泉鏡花(著)
しかるべく床几しょうぎこしろした主従しゅじゅうにんは、それからそれへと際限さいげんもなく水入みずいらずの昔語むかしがたりにふけりましたが、なににしろ現世げんせから幽界ゆうかいへかけてのなが歳月としつきあいだに、つもつもったはなしたねでございますから
それが、すぐそばで私が見てるとも知らず、じつに世にも生真面目な顔で、提げてきた水入ジャグの水を非常に注意ぶかく、そこにわざと招待的にぬぎすててある私の靴のひとつへあけ出したものだ。