“引繰返”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ひっくりかえ44.4%
ひつくりかへ44.4%
ひきくりかへ11.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
水入みずいれ餌壺えつぼ引繰返ひっくりかえっている。あわは一面に縁側に散らばっている。留り木は抜け出している。文鳥はしのびやかに鳥籠のさんにかじりついていた。
文鳥 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
はげまして宜々よし/\お節是からは御家老邸からうやしき駈込かけこんで藤八が命をまといま一度御願申て此公事を引繰返ひつくりかへさで置べきや然樣さうぢや/\と立上るを私もともに命を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
ガサリなどゝおとをさして、びく俯向うつむけに引繰返ひきくりかへす、と這奴しやつにしてらるゝはまだしものことつたうを飜然ひらりねて、ざぶんとみづはいつてスイとおよぐ。
神鑿 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)