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引繰返
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ひつくりかへ
ふりがな文庫
“
引繰返
(
ひつくりかへ
)” の例文
勵
(
はげ
)
まして
宜々
(
よし/\
)
お節是からは御
家老邸
(
からうやしき
)
へ
駈込
(
かけこん
)
で藤八が命を
的
(
まと
)
に
今
(
いま
)
一度御願申て此公事を
引繰返
(
ひつくりかへ
)
さで置べきや
然樣
(
さう
)
ぢや/\と立上るを私も
倶
(
とも
)
に命を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
其所
(
そこ
)
は
河
(
かは
)
が流れて、
柳
(
やなぎ
)
があつて、古風な
家
(
いへ
)
であつた。
黒
(
くろ
)
くなつた
床柱
(
とこばしら
)
の
傍
(
わき
)
の
違
(
ちが
)
ひ
棚
(
だな
)
に、
絹帽
(
シルクハツト
)
を
引繰返
(
ひつくりかへ
)
しに、二つ
並
(
なら
)
べて置いて見て、代助は妙だなと
云
(
い
)
つた。
それから
(新字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
さう言つちや済まないけれど、育てた恩も聞飽きてゐるわ。それを
追繰返
(
おつくりかへ
)
し、
引繰返
(
ひつくりかへ
)
し、
悪体交
(
あくたいまじ
)
りには、散々聴せて、
了局
(
しまひ
)
は口返答したと云つて
足蹴
(
あしげ
)
にする。
金色夜叉
(新字旧仮名)
/
尾崎紅葉
(著)
持つてゐた本を
引繰返
(
ひつくりかへ
)
して見たが読む気にもならない。葉巻を出して尻尾を咬み切つて、頭の方を火鉢の佐倉に
押附
(
おつゝ
)
けて燃やす。周囲がひつそりとする。堀ばたの方の往来に足駄の音がする。
追儺
(新字旧仮名)
/
森鴎外
(著)
引
常用漢字
小2
部首:⼸
4画
繰
常用漢字
中学
部首:⽷
19画
返
常用漢字
小3
部首:⾡
7画
“引繰”で始まる語句
引繰