“絹帽”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
シルクハット56.0%
シルクハツト32.0%
きぬぼう4.0%
しるくはつと4.0%
シルク・ハット4.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
黒塗くろぬりのランドーのおおいを、秋の日の暖かきに、払い退けた、中には絹帽シルクハットが一つ、美しいくれないの日傘ひがさが一つ見えながら、両人の前を通り過ぎる。
野分 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
氏はいつの間にか婦人雑誌の口絵から抜け出して来たやうな絹帽シルクハツトにフロツクコートといふ、りうとした身装みなりで、履音くつおと軽くドアのなかから出て来る。
だが、電車の運転手に発見みつけられた禿頭だけは樺太人かばふとじんに見せまいとして、大型の絹帽きぬぼうをすぽりと耳までかぶる事を忘れなかつた。
さらばうはさもうそにはあらず、うそどころかきしよりは十倍じふばい二十倍もつとし、さても、其色そのいろ尋常なみえなば、つち根生ねおひのばらのはなさへ、絹帽しるくはつとはさまれたしとねがふならひを、美色びしよくにて何故なにゆゑならん
暁月夜 (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
バクスタア家からフェンチャアチ停車場へのタキシの窓に瞥見を持った最後の倫敦ロンドン——うす陽が建物を濡らしていた。銀行街にあふれる絹帽シルク・ハットと絹ずぼんの人波。