“根生”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ねお40.9%
こんじやう9.1%
こんじょう9.1%
こんぜう9.1%
ねおい9.1%
ねざし4.5%
ねば4.5%
ねぶ4.5%
ねを4.5%
ネバ4.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
これを聞いたリツプは、少し慌てた声で。「何うして私が暴動抔を致しませう。私は此土地の根生ねおひのもので、王さまの大の信仰者です」
新浦島 (新字旧仮名) / ワシントン・アーヴィング(著)
聞けれども一かうに言ず只何卒どうぞ御奉行樣へ御目にかゝり其上にて委細ゐさい申上ますとばかりにて盲人まうじん根生こんじやう勿々なか/\うごかざれば役人もあまして此段を申のべけるに大岡殿是を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
又市も油断をしませんで隙が有ったら逃げようかなんと云う横着な根生こんじょうが出まして、あとへ段々さがる、此方こちらも油断はないけれども年功がないのはいかぬもので
敵討札所の霊験 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
泣くにも人目を恥れば二階座敷の床の間に身をなげふして忍びの憂き涕、これをば友朋輩にもらさじと包むに根生こんぜうのしつかりした、気のつよい子といふ者はあれど
にごりえ (新字旧仮名) / 樋口一葉(著)
しかしこれはおもに江戸の芸術であり、風俗である。京阪けいはん移殖いしょくの美人型が、ようやく、江戸根生ねおいの個性あるものとなったのだった。
明治美人伝 (新字新仮名) / 長谷川時雨(著)
上帝その禍を予防せんため、竜の身を極めて重くし居る故、みな楽土より流れ出るある河にちて死す、近処の人その死をうかがい、七十日の後そのしかばね頭頂いただき根生ねざした紅玉を採って国の帝にたてまつると。
依然両手を広げたまま、地から根生ねばえた樫の木のように、無言の威嚇を続けていた。脈々とほとばしる底力が、甚内の身内へ逼って来た。強敵! と甚内は直覚した。
名人地獄 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
加賀かが大野おほの根生ねぶはま歩行あるいたときは、川口かはぐちいたところあしひとむらさへあれば、行々子ぎやう/\しこゑうづてた、にななぎされば、さら/\とそでずれの、あしのもとに、幾十羽いくじつぱともない
木菟俗見 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
名物めいぶつ一つかげをして二はな紺屋こうや乙娘おとむすめいま千束町せんぞくまちしんつた御神燈ごじんとうほのめかして、小吉こきちばるゝ公園こうえん尤物まれもの根生ねをひはおな此處こゝ土成つちなりし、あけくれのうはさにも御出世ごしゆつせといふはをんなかぎりて
たけくらべ (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
おひら様は、東国に根生ネバえの種を持つて居たのではないかと言ふ事である。其には、宮廷の「大宮オホミヤ咩祭メマツり」が想像に上る。