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こんぜう
泣くにも人目を恥れば二階座敷の床の間に身を
投ふして忍び
音の憂き涕、これをば友朋輩にも
洩らさじと包むに
根生のしつかりした、気のつよい子といふ者はあれど
泣くにも
人目を
恥れば二
階座敷の
床の
間に
身を
投ふして
忍び
音の
憂き
涕、これをば
友朋輩にも
洩らさじと
包むに
根生のしつかりした、
氣のつよい
子といふ
者はあれど
信さんかへ、と
受けて、
嫌やな
坊主つたら
無い、
屹度筆か
何か
買ひに
來たのだけれど、
私たちが
居るものだから
立聞きをして
歸つたのであらう、
意地惡るの、
根性まがりの、ひねつこびれの、
吃りの