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涕
ふりがな文庫
“涕”のいろいろな読み方と例文
読み方
割合
なみだ
61.1%
な
11.1%
はな
11.1%
ぱな
5.6%
すす
2.8%
はなみづ
2.8%
ナミダ
2.8%
汁
2.8%
▼ 他 5 件を表示
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
なみだ
(逆引き)
青い稲田が一時にぽっと
霞
(
かす
)
んだ。泣いたのだ。彼は
狼狽
(
うろた
)
えだした。こんな安価な殉情的な事柄に
涕
(
なみだ
)
を流したのが少し恥かしかったのだ。
葉
(新字新仮名)
/
太宰治
(著)
涕(なみだ)の例文をもっと
(22作品)
見る
な
(逆引き)
安は栄一の止めるのも聞かないで、安静を要する病人を、自分の両腕に抱きあげて、『おい、おい』
涕
(
な
)
いて居る。
死線を越えて:02 太陽を射るもの
(新字旧仮名)
/
賀川豊彦
(著)
涕(な)の例文をもっと
(4作品)
見る
はな
(逆引き)
母は
固
(
もと
)
より泣いた、快活な父すら目出度い目出度いと言いながら、
頻
(
しきり
)
に咳をして
涕
(
はな
)
を
拭
(
か
)
んでいた。
平凡
(新字新仮名)
/
二葉亭四迷
(著)
涕(はな)の例文をもっと
(4作品)
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▼ すべて表示
ぱな
(逆引き)
貧乏な、
御家人風情
(
ごけにんふぜい
)
ではあっても、
兎
(
と
)
に
角
(
かく
)
両刀
(
りゃんこ
)
を差したあがりのおれが、水ッ
涕
(
ぱな
)
をすすりながら、町内のお情で生きている夜番の
爺
(
じじい
)
と一緒に、
拍子木
(
ひょうしぎ
)
をたたいたり、
定使
(
じょうづか
)
いをする始末だ。
雪之丞変化
(新字新仮名)
/
三上於菟吉
(著)
涕(ぱな)の例文をもっと
(2作品)
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すす
(逆引き)
また、おこうが、
涕
(
すす
)
り泣いているのだった。
釘抜藤吉捕物覚書:12 悲願百両
(新字新仮名)
/
林不忘
(著)
涕(すす)の例文をもっと
(1作品)
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はなみづ
(逆引き)
涕
(
はなみづ
)
垂らして
聖三稜玻璃:02 聖三稜玻璃
(旧字旧仮名)
/
山村暮鳥
(著)
涕(はなみづ)の例文をもっと
(1作品)
見る
ナミダ
(逆引き)
題詞には、大津皇子被
レ
死之時、磐余池
般
(
ツツミ
)
流
レ
涕
(
ナミダ
)
御作歌一首とある。即ち、大津皇子の
謀反
(
むほん
)
が
露
(
あら
)
われ、
朱鳥
(
あかみとり
)
元年十月三日
訳語田舎
(
おさだのいえ
)
で死を賜わった。その時詠まれた御歌である。
万葉秀歌
(新字新仮名)
/
斎藤茂吉
(著)
涕(ナミダ)の例文をもっと
(1作品)
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汁
(逆引き)
それから人の前でもどこでも自分の着物の
裾裏
(
すそうら
)
をまくって
涕
(
はな
)
をかみ、そうして
其涕
(
それ
)
をうまくすり付けてしまう。余り
涕
(
汁
)
が多いと
筒
(
つつ
)
っ
袖
(
ぽ
)
の方にもそれをすり付けて置くんです。
チベット旅行記
(新字新仮名)
/
河口慧海
(著)
涕(汁)の例文をもっと
(1作品)
見る
“涕(
涙
)”の解説
ナミダ
涙(なみだ、淚、涕、泪、涙液)は、目の涙腺から分泌される体液のことである。眼球の保護が主要な役割であるが、ヒト特有の現象として、感情の発現による涙を流すことがある。
(出典:Wikipedia)
涕
漢検1級
部首:⽔
10画
“涕”の関連語
泪
“涕”を含む語句
涕泣
流涕
水涕
青涕
鼻涕
涕垂
涕汁
涕涙
涕泗
流涕滂沱
破涕
俯首流涕
泣涕流亡
泣涕
歔欷流涕
徬徨涕泣
其涕
“涕”のふりがなが多い著者
樋口一葉
賀川豊彦
ジャン・ニコラ・アルチュール・ランボー
ギ・ド・モーパッサン
三上於菟吉
二葉亭四迷
蒲 松齢
三遊亭円朝
幸田露伴
山村暮鳥