“流涕”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
りゅうてい82.4%
りうてい5.9%
りゅてい5.9%
りゆうてい5.9%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
流涕りゅうていの歓喜にひたって洗礼をうけます。そして、厳かな誓いをむすびます。初めて、切支丹族の仲間入りをしたわけです。
江戸三国志 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
中將は南洲のげんて曰ふ、しいかな、天下の一勇將を失へりと、流涕りうていすること之を久しうせり。あゝ公私情盡せり。
そしてたまり兼ねて流涕りゅていし、すすり泣いた。すると増賀はたちまち座を下りて、つかつかと寂心の前へ立つなり、しや、何泣くぞ、とこぶしを固めて、したたかに寂心が面を張りゆがめた。
連環記 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
往々おうおう悲歌ひかしてひと流涕りゆうていす、君山くんざん剗却さんきやくして湘水しようすい平に桂樹けいじゆ砍却しやくきやくして月さらあきらかならんを、丈夫じようふ志有こころざしありて……
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)