“筒”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
つつ60.3%
つゝ22.2%
とう7.9%
づつ4.8%
かん1.6%
1.6%
づゝ1.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
円筒というのは、ブリキ製のつつで、その中の二メートルを落下するに要する時間を測った。その測定器の概略は第33図に示す如くである。
(新字新仮名) / 中谷宇吉郎(著)
夜具などの入つてゐる長持に腰かけて、窓の方を向いた孝一は、紺がすりのつゝつぽの袂をピンとはねて、可憐な眉をひそめた。
父の帰宅 (新字旧仮名) / 小寺菊子(著)
こう仰有おっしゃって若殿様は、じっと父上の御顔を御見つめになりました。が、大殿様はまるでその御声が聞えないように勢いよくとうを振りながら
邪宗門 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
陳氏はそれに口火をあてて、急いでのろしづつに投げ込みました。しばらくたって、「ドーン」けむりと一緒いっしょに、さっきの玉は、汽車ぐらいの速さで青ぞらにのぼって行きました。
ビジテリアン大祭 (新字新仮名) / 宮沢賢治(著)
今までは注射しんを以て左の腕の静脈から血を採って居たが、今回だけは、僕の左の橈骨とうこつ動脈にガラス管をさしこみ、そのまゝゴムかんでつないで、僕の動脈から
恋愛曲線 (新字新仮名) / 小酒井不木(著)
彼は平太郎に向ってある寺で大般若経を空中に投りあげて、和尚をはじめ参詣人を恐れさした古狸や、また、某祠を三に見せて人を驚かした古猫やを蹄で捕獲した話などを聞かし
魔王物語 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
よつ三升みます目印めじるし門前もんぜんいちすにぞ、のどづゝ往来わうらいかまびすしく、笑ふこゑ富士ふじ筑波つくばにひゞく。
落語の濫觴 (新字旧仮名) / 三遊亭円朝(著)