“筒抜”のいろいろな読み方と例文
旧字:筒拔
読み方割合
つつぬ92.9%
つつぬけ7.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「何日何刻に。西門の守りは誰。北門は誰」とほとんど筒抜つつぬけに知ることができた。もちろん獄中の主人がなお健在でいることもわかっていた。
黒田如水 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「あっ」信玄は皆まで聞かず驚きの声を筒抜つつぬかせた。この時初めて昨夜の約束を稲妻のように思い出したのである。
神州纐纈城 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
念のため、手を離さずに足元の様子を見ると、梯子はしごは全く尽きている。踏んでいる土も幅一尺で切れている。あとは筒抜つつぬけの穴だ。その代り今度は向側むこうがわに別の梯子がついている。
坑夫 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)