“つつぬ”の漢字の書き方と例文
語句割合
筒抜100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「三月以来のことです」と周防が云った、「はじめは気がつきませんでしたが、密議に類することが、筒抜つつぬけに外へもれますので、注意してみると到るところに間者かんじゃが配ってあるようなのです」
霧と云えば霧と云われるくらいなかすかな粒であるが、四方の禿山はげやまめ尽した上に、筒抜つつぬけの空を塗りつぶして、しとどと落ちて来るんだから、うちの中に坐っていてさえ、ぬかよりも小さい湿しめ
坑夫 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
ともかく計画というものは、大方、どこからか情報がもれてくるものだが、恐らくは、忠盛ほどの男だから、密偵みっていの一人や二人は、しのびこませていたにちがいない。事前に、計画は筒抜つつぬけになった。