“筒服”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ズボン40.0%
ずぼん40.0%
つつっぽう20.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
おもての色は変へたれども、胸中無量の絶痛は、少しも挙動にあらはさで、渠はなほよくせいを保ち、おもむろにその筒服ズボンを払ひ、頭髪のややのびて、白きひたいに垂れたるを、左手ゆんでにやをら掻上かきあげつつ
海城発電 (新字旧仮名) / 泉鏡花(著)
筒服ずぼんの膝を不状ぶざまに膨らましたなりで、のそりと立上ったが、たちまちキリキリとした声を出した。
露肆 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
煙草入たばこいれ股引ももひきへ差し込んで、上から筒服つつっぽうの胴をかぶせた。自分はカンテラをげて腰を上げた。安さんが先へ立つ。あなは存外登り安かった。
坑夫 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)