“煙管筒”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
きせるづつ87.5%
きせるづゝ12.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
いやまた、こう辟易へきえきして、棹を畳んで、懐中ふところしまい込んで、煙管筒きせるづつを忘れた、という顔で帰る処もおもしろい感じがするで。
悪獣篇 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
例えば煙管筒きせるづつのような品は、東京出来を誇っていましたが、もう流行おくれになりました。中で手拭てぬぐいとか中型ちゅうがたの染物の如きは、おそらく今も東京が中心でありましょう。
手仕事の日本 (新字新仮名) / 柳宗悦(著)
煙管筒きせるづゝ合口あいくちを仕込んだのを持って居ます。今新助が車に乗る様子を見ていると、表までどろ/\送り出し
松と藤芸妓の替紋 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
両方の手で分けて見たりなんかするのは可笑おかしゅうございますが、其の頃は散髪ざんぎりに成っても洋服を召しても、未だ懐中ふところには煙管筒きせるづゝの様にして、合口の短刀を一本ずつ呑んでったもの
松と藤芸妓の替紋 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)