“銀煙管”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ぎんぎせる94.7%
ぎんギセル5.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
反物たんもの片端かたはしを口にくわへて畳み居るものもあれば花瓶かへい菖蒲しょうぶをいけ小鳥に水を浴びするあり。彫刻したる銀煙管ぎんぎせるにて煙草たばこ呑むものあり。
江戸芸術論 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
といって、またひっくり返した。かしらへッついの前に両足を拡げながら、片手で抜取って銀煙管ぎんぎせるくわえ、腰なる両提りょうさげふらふらとたばこを捻る。
湯島詣 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
これはちょっとさびしい人通りのまばらな、深川の御船蔵前とか、浅草の本願寺の地内とかいう所へ、小さい菰座こもざを拡げて、珊瑚珠さんごじゅ銀簪ぎんかん銀煙管ぎんギセルなんかを、一つ二つずつ置いて
江戸か東京か (新字新仮名) / 淡島寒月(著)