“長煙管”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ながぎせる81.3%
ながきせる10.4%
ながギセル6.3%
ながキセル2.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
よく長煙管ながぎせるでスパスパやっていたが、例の不器用なたちとして、その火皿に刻みを詰める時、指先でそれを丸めることが足りないので
私の母 (新字新仮名) / 堺利彦(著)
私が、こう、お受け答えいたしますと、小母さんは、話の機会しおを見付けられた様に、長煙管ながきせるを、火鉢の縁で、ぽんと、はたかれまして
長煙管ながギセル灰吹はいふきの筒を叩く音、団扇うちわで蚊を追う響、木の橋をわたる下駄の音、これらの物音はわれわれが子供の時日々耳にきき馴れたもので、そして今は永遠に返り来ることなく
西瓜 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
このあいだも旧友の一人にって、その細君が小娘の頃、ひらひらのかんざしなどを挿して、長煙管ながキセルをくわえていたことを思い出しておかしかった。
木綿以前の事 (新字新仮名) / 柳田国男(著)