“灰吹”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
はいふき82.8%
はひふき10.3%
はいふ6.9%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
こう云った叔父は無言の空虚を充たすために、煙管(きせる)で灰吹(はいふき)を叩いた。叔母も何とかその場を取り繕(つく)ろわなければならなくなった。
明暗 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
棧(かけはし)の亭(ちん)で、遙(はるか)にポン/\とお掌(て)が鳴(な)る。へーい、と母家(おもや)から女中(ぢよちう)が行(ゆ)くと、……誰(たれ)も居(ゐ)ない。池(いけ)の梅(うめ)の小座敷(こざしき)で、トーンと灰吹(はひふき)を敲(たゝ)く音(おと)がする、娘(むすめ)が行(ゆ)くと、……影(かげ)も見(み)えない。
春着 (旧字旧仮名) / 泉鏡花、泉鏡太郎(著)
其(その)支度(したく)は朝湯(あさゆ)にみがき上(あ)げてと霜(しも)氷(こほ)る曉(あかつき)、あたゝかき寢床(ねどこ)の中(うち)より御新造(ごしんぞ)灰吹(はいふ)きをたゝきて、これ/\と、此詞(これ)が目覺(めざま)しの時計(とけい)より胸(むね)にひゞきて
大つごもり (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)