“小座敷”の読み方と例文
読み方割合
こざしき100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
これが昔(むかし)の本陣(ほんぢん)だと叔父(をぢ)が言(い)つただゞつ廣(ぴろ)い中土間(なかどま)を奧(おく)へ拔(ぬ)けた小座敷(こざしき)で、お平(ひら)についた長芋(ながいも)の厚切(あつぎり)も、大鮪(おほまぐろ)の刺身(さしみ)の新(あたら)しさも覺(おぼ)えて居(ゐ)る。
雨ふり (旧字旧仮名) / 泉鏡花、泉鏡太郎(著)
廊下を通って父親の居間になっている日本間の方へ往くと、廊下のとっつきの小座敷(こざしき)で人の気配がするのだ、奴さん、そっと障子際(しょうじぎわ)へ寄って耳を立てると、むし笑いに笑う女の声がするが
雨夜草紙 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
ふいと立(た)つて家(うち)をば御出(おで)あそばさるゝ、行先(ゆくさき)は何(いづ)れも御神燈(ごじんとう)の下(した)をくゞるか、待合(まちあひ)の小座敷(こざしき)、それをば口惜(くちを)しがつて私(わたし)は恨(うら)みぬきましたけれど眞(しん)の處(ところ)を言(い)へば、私(わたし)の御機嫌(ごきげん)の取(と)りやうが惡(わる)くて
この子 (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)