“離座敷”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
はなれざしき53.1%
はなれ46.9%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
申上げてもうそだといっておしまいなさいましょう。(半ば独言ひとりごとのように、心配らしく。)ははあ、あの離座敷はなれざしきに隠れておったわい。
平馬は鳥渡ちょっと、妙に考えたがそのまま、女にいて行った。女中は本降になった外廊下を抜けて、女竹めだけに囲まれた離座敷はなれざしきに案内した。
斬られたさに (新字新仮名) / 夢野久作(著)
燦爛きらびやかなる扮装いでたちと見事なるひげとは、帳場より亭主を飛び出さして、うやうやしき辞儀の下より最も眺望ちょうぼうに富みたるこの離座敷はなれに通されぬ。
書記官 (新字新仮名) / 川上眉山(著)
五郎蔵は地団駄を踏み、いつか抜いた長脇差しを振り冠り、左門へ走りかかったが、にわかに足を止め、離座敷はなれの方を眺めると
血曼陀羅紙帳武士 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)