“離別”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
りべつ53.8%
わかれ46.2%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
これぞくむしらせとでもいふものであらうかと、のちおもあたつたが、此時このときはたゞ離別りべつじやうさこそとおもるばかりで、わたくし打點頭うちうなづ
二十年まえに離別りべつした人でこの家の人ではないけれど、現在げんざいお政の母である以上は、まつりは遠慮えんりょしたほうがよかろうと老人ろうじんのさしずで、忌中きちゅうふだを門にはった。
告げ人 (新字新仮名) / 伊藤左千夫(著)
まばゆく電燈のいた二等室の食堂に集って、皆から離別わかれを惜まれて見ると、遠い前途の思いが旅慣れない岸本の胸にふさがった。
新生 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
俺の帰るのを待つて、話をして、明日あした行くと云ふのが順序だらう。四五日ぐらゐの離別わかれには顔を見ずに行つても、あの人は平気なのかしらん。
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)