“離房”の読み方と例文
読み方割合
はなれ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
お増の宿は、その番地の差配をしている家の奥の方の離房はなれで、黒板塀くろいたべいの切り戸を押すと、狭い庭からその縁側へ上るようになっている。
足迹 (新字新仮名) / 徳田秋声(著)
光代と英子とは同窓なので、学校の噂でも始めたらしく、小声で話しあつてゐるので、やがて離房はなれの三人でツウ・テン・ジャックがはじまつた。
水と砂 (新字旧仮名) / 神西清(著)
お庄は銚子ちょうしを持って母屋もやの方へ来たきり、しばらく顔出しをしずにいると、また呼び立てられて、離房はなれの方へ出て行った。
足迹 (新字新仮名) / 徳田秋声(著)