“灰吹(はいふ)” の例文
其(その)支度(したく)は朝湯(あさゆ)にみがき上(あ)げてと霜(しも)氷(こほ)る曉(あかつき)、あたゝかき寢床(ねどこ)の中(うち)より御新造(ごしんぞ)灰吹(はいふ)きをたゝきて、これ/\と、此詞(これ)が目覺(めざま)しの時計(とけい)より胸(むね)にひゞきて
大つごもり (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
あすこには灰吹(はいふ)きがないそうだ。僕の友人があすこへ奉職をしている頃吐月峰(とげつほう)の印(いん)のある灰吹きを買いに出たところが、吐月峰どころか、灰吹と名づくべきものが一個もない。
吾輩は猫である (新字新仮名) / 夏目漱石(著)