“はひふき”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
吐月峯33.3%
灰吹33.3%
吐月峰22.2%
唾壺11.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
初夏の陽をけ/\、とぐろを卷いた縁側から、これも所在なく吐月峯はひふきばかり叩いてゐる平次に、一とかど言ひ當てたつもりで聲を掛けたのでした。
旅籠屋はたごやでうんと酒を呑んで寢たと見せかけて、酒を灰吹はひふきに捨て、新宿へ遊びに行くことにして、駕籠を飛ばして下谷の長者町に歸り、人を殺して曉方までに淀橋の叶屋かなふやへ、また駕籠で戻つたのだ
銭形平次捕物控:311 鬼女 (旧字旧仮名) / 野村胡堂(著)
三輪の萬七は言ひきつて自棄やけ吐月峰はひふきを叩くのです。
折しも唾壺はひふき打つ音は、二間ふたまばかりを隔てて甚だ蕭索しめやかに聞えぬ。
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)