“吐月峯”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
はいふき64.3%
はひふき21.4%
とげっぽう14.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
笑いもせず、泣きもせず、口数もきかず、わしが咳をすれば吐月峯はいふきを、眼鏡をはずせば、すぐ目脂めやにを拭く手帛てぎぬをといった風によく気がついた。
(新字新仮名) / 富田常雄(著)
取り敢へず次ぎの室へ通させて置いて、私は顏を洗ひ、食事にかゝつたが、隣りの室では、咳拂ひと、吐月峯はひふきを叩く音が頻りに聞えた。
ごりがん (旧字旧仮名) / 上司小剣(著)
程なくいかにも東海道らしい松並木へ差しかゝり、丸子まりこ宿しゅくを通り抜けて、僕達は吐月峯とげっぽうに着いた。最初日程を見た時僕は吐月峯とはどこかで見たような名だと思った。
ぐうたら道中記 (新字新仮名) / 佐々木邦(著)