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吐月峯
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はいふき
ふりがな文庫
“
吐月峯
(
はいふき
)” の例文
笑いもせず、泣きもせず、口数もきかず、わしが咳をすれば
吐月峯
(
はいふき
)
を、眼鏡をはずせば、すぐ
目脂
(
めやに
)
を拭く
手帛
(
てぎぬ
)
をといった風によく気がついた。
面
(新字新仮名)
/
富田常雄
(著)
とつぶやきながら、うなだれている禰宜様宮田の胡麻塩の頭を眺めて、彼女は途方もない音を出して、
吐月峯
(
はいふき
)
をたたいた。
禰宜様宮田
(新字新仮名)
/
宮本百合子
(著)
氣の無い樣な顏をして煙りを吹いてゐた信吾は、『さあ、何方ですか。』と、
吐月峯
(
はいふき
)
に莨の吸殼を突込む。
鳥影
(旧字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
「半分は捨てたんぢやないか、この
吐月峯
(
はいふき
)
が奈良
漬
(
づけ
)
臭いところを見ると、俺は妙なことに氣が付いたんだ」
銭形平次捕物控:311 鬼女
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
たとえ鼻の先へ百本千本の十手が飛んでこようとも、どっかり
胡坐
(
あぐら
)
で
吐月峯
(
はいふき
)
を叩いていようという親分。高札なんどせせら笑って、かえって面白がってこそ文珠屋なのに。
煩悩秘文書
(新字新仮名)
/
林不忘
(著)
▼ もっと見る
斉興は、暫く、喫っていたが、
吐月峯
(
はいふき
)
へ、雁首を叩きつけながら
南国太平記
(新字新仮名)
/
直木三十五
(著)
『さあ、
何方
(
どつち
)
ですか。』と、
吐月峯
(
はいふき
)
に莨の吸殻を突込む。
鳥影
(新字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
「本當に酒を呑んだのは、吸物椀と盃洗と、
吐月峯
(
はいふき
)
さ」
銭形平次捕物控:071 平次屠蘇機嫌
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
ぽんと
吐月峯
(
はいふき
)
を叩いた三次
早耳三次捕物聞書:02 うし紅珊瑚
(新字新仮名)
/
林不忘
(著)
新納は、
吐月峯
(
はいふき
)
を叩いて
南国太平記
(新字新仮名)
/
直木三十五
(著)
吐
常用漢字
中学
部首:⼝
6画
月
常用漢字
小1
部首:⽉
4画
峯
漢検準1級
部首:⼭
10画
“吐月”で始まる語句
吐月峰