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『面』
ふりがな文庫
『
面
(
めん
)
』
巣鴨の拘置所から、戦犯容疑者としての嫌疑が晴れて釈放されたわしが、久しぶりに大磯の「圓月荘」の扁額をかけた萱門の戸摺石の上に立った時、最初に、耳ばかりでなく、体全体に響き渡る様に聞えたのは波の音であった。それを聞くと、わしははっと我れにかえ …
著者
富田常雄
ジャンル
文学 > 日本文学 > 小説 物語
初出
「小説新潮」新潮社、1948(昭和23)年5月号
文字種別
新字新仮名
読書目安時間
約16分(500文字/分)
朗読目安時間
約27分(300文字/分)
作品に特徴的な語句
滑
(
な
)
策
(
つえ
)
息
(
い
)
触
(
さ
)
忙
(
せ
)
手帛
(
てぎぬ
)
撫
(
さす
)
就
(
な
)
廻
(
ま
)
抱合
(
だきあい
)
探
(
さ
)
為
(
た
)
羞
(
はじ
)
出
(
い
)
唯
(
た
)
啄
(
つ
)
堪
(
こら
)
従
(
じゅ
)
曾孫
(
ひいまご
)
最早
(
もは
)
滑
(
なめ
)
猶
(
な
)
申訳
(
もうしわ
)
薄明
(
はくめい
)
虚
(
うつろ
)
計
(
はかりごと
)
間
(
けん
)
今更
(
いまさ
)
仗
(
つ
)
傍
(
かたわら
)
咳
(
せ
)
女竹
(
めたけ
)
旨
(
むね
)
時雨
(
しぐ
)
漬
(
つか
)
煙管
(
キセル
)
禿頭
(
とくとう
)
萎
(
な
)
赫
(
あか
)
踵
(
きびす
)
電髪
(
パーマ
)
一寸
(
ちょっと
)
下駄
(
げた
)
不憫
(
ふびん
)
中原
(
ちゅうげん
)
伺候
(
しこう
)
何処
(
どこ
)
何時
(
いつ
)
併
(
しか
)
先
(
ま
)
典医
(
てんい
)
厄介
(
やっかい
)
口籠
(
くちごも
)
呟
(
つぶや
)
唐紙
(
からかみ
)
啜
(
すす
)
啼
(
な
)
喫
(
の
)
囁
(
ささや
)
園丁
(
えんてい
)
塒
(
ねぐら
)
夜伽
(
よとぎ
)
夜具
(
やぐ
)
天目
(
てんもく
)
奈世
(
なよ
)
妬
(
ねた
)
妾
(
めかけ
)
婆
(
ばあ
)
小舞
(
こまい
)
幹
(
みき
)
床
(
とこ
)
強請
(
ゆすり
)
御前
(
ごぜん
)
恍惚
(
こうこつ
)
恭々
(
うやうや
)
恭謙
(
きょうけん
)
患
(
わずら
)
愚痴
(
ぐち
)
愛撫
(
あいぶ
)
慄
(
ふる
)
慷慨
(
こうがい
)
戎軒
(
じゅうけん
)
扁額
(
へんがく
)
手向
(
たむ
)
手管
(
てくだ
)
抛
(
ほう
)
担
(
かつ
)
拙
(
つたな
)
挨拶
(
あいさつ
)
措
(
お
)
提灯
(
ちょうちん
)
撫
(
な
)
擦
(
す
)
敷台
(
しきだい
)
早速
(
さっそく
)
昨夜
(
ゆうべ
)
時雨
(
しぐれ
)
曳
(
ひ
)
来磯
(
らいき
)
極
(
き
)