“敷台”の読み方と例文
旧字:敷臺
読み方割合
しきだい100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
老人はフガフガと鼻へ抜ける、不明瞭な声で、ぶっきら棒にいって、敷台しきだいを上った。ひどく足が悪いらしく廊下の上でも、ステッキを離さない。
吸血鬼 (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)
剣士一統、矢鱈やたらに柄を叩いて敷台しきだいから前庭まえの植込み、各室へ通ずる板廊いたろうのあたりをガヤガヤ押し廻っていると
魔像:新版大岡政談 (新字新仮名) / 林不忘(著)
所が狭い家だから大勢すわる処もないような次第で、その時は恐ろしい暑い時節で、坐敷から玄関から台所まで一杯人が詰て、私は夜半玄関の敷台しきだいの処に腰を掛けて居たら
福翁自伝:02 福翁自伝 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)