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敷台
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しきだい
ふりがな文庫
“
敷台
(
しきだい
)” の例文
旧字:
敷臺
老人はフガフガと鼻へ抜ける、不明瞭な声で、ぶっきら棒にいって、
敷台
(
しきだい
)
を上った。ひどく足が悪いらしく廊下の上でも、ステッキを離さない。
吸血鬼
(新字新仮名)
/
江戸川乱歩
(著)
剣士一統、
矢鱈
(
やたら
)
に柄を叩いて
敷台
(
しきだい
)
から
前庭
(
まえ
)
の植込み、各室へ通ずる
板廊
(
いたろう
)
のあたりをガヤガヤ押し廻っていると
魔像:新版大岡政談
(新字新仮名)
/
林不忘
(著)
所が狭い家だから大勢
坐
(
すわ
)
る処もないような次第で、その時は恐ろしい暑い時節で、坐敷から玄関から台所まで一杯人が詰て、私は夜半玄関の
敷台
(
しきだい
)
の処に腰を掛けて居たら
福翁自伝:02 福翁自伝
(新字新仮名)
/
福沢諭吉
(著)
相「これ/\婆アや、支度は出来たかえ、御膳を上げたか、湯気は立ったかえ、善藏に板橋まで送らせて
遣
(
や
)
る積りだから、荷物は玄関の
敷台
(
しきだい
)
まで出して置きな、孝助殿御膳を
上
(
あが
)
れ」
怪談牡丹灯籠:04 怪談牡丹灯籠
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
玄関の
敷台
(
しきだい
)
に迎えた使用人の数も嘘の様に減ってはいたが、そんな事よりも、部屋、部屋の荒れかたがひどかった。壁の落ちた処、畳の
擦
(
す
)
り切れた処、
唐紙
(
からかみ
)
の破れなぞ、眼にあまるものがあった。
面
(新字新仮名)
/
富田常雄
(著)
▼ もっと見る
敷台
(
しきだい
)
に立ちはだかって
戸外
(
おもて
)
へ
呶鳴
(
どな
)
った玄蕃、三ッ引の紋を置いた黒
羽二重
(
はぶたえ
)
を着流し、
茶博多
(
ちゃはかた
)
を下目に結んで、大柄な
赭黒
(
あかぐろ
)
い顔と言い、身体がたっぷりしてるから、なかなかどうして
魔像:新版大岡政談
(新字新仮名)
/
林不忘
(著)
敷
常用漢字
中学
部首:⽁
15画
台
常用漢字
小2
部首:⼝
5画
“敷台”で始まる語句
敷台口