“夜伽”の読み方と例文
読み方割合
よとぎ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
当主はそれから一年余り後、夜伽よとぎの妻に守られながら、蚊帳かやの中に息をひきとつた。「蛙が啼いてゐるな。井月せいげつはどうしつら?」
(新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
雨が降ると仕事がはかどらぬし、手伝に来て下さる人にも気の毒やけど、こんな天気になつて、嬉しやな。——死ぬ時でも、三日四日も夜伽よとぎ
厄年 (新字旧仮名) / 加能作次郎(著)
島川というのは、奥勤めの中老で、折りふしは殿のお夜伽よとぎにも召されるとかいう噂のある女であるから、人々は又おどろいた。
百物語 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)