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銀簪
読み方 | 割合 |
ぎんかんざし | 64.0% |
ぎんかん | 28.0% |
ぎんしん | 8.0% |
子分のガラッ八が差出した
提灯の
覚束ない明りにすかして見ると、若い
芸妓が一人、
銀簪を深々と右の眼に突っ立てられて、
仰け
様に死んでいたのです。
品のよき
高髷にお
根がけは
櫻色を
重ねたる
白の
丈長、
平打の
銀簪一つ
淡泊と
遊ばして
學校がよひのお
姿今も
目に
殘りて、
何時舊のやうに
御平癒遊ばすやらと
心細し
また、
襟元から胸の守りというものを掛けて、それを
懐に抱いていた。他には、
金釵銀簪のかざりもないし、濃い
臙脂や
粉黛もこらしていなかった。