“平打”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ひらうち90.9%
ひらう9.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
御客様は茶の平打ひらうちひもを結んで、火鉢の前にべたりと坐って御覧なさいました。急に、ついと立ってまたその御羽織を脱ぎ捨てながら
旧主人 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
「親分、この四本のかんざしのうち、平打ひらうちの二本だけは眞物ほんものの銀だが、あとの二本は眞鍮臺しんちうだいに銀流しをかけた、飛んだ贋物いかものですぜ」
純金平打ひらうちや、実印兼用の大形の指輪、ダイヤの巨大なる奴が二つもヘッドライトの如く輝いている指など見ると、私はその不潔さに腹の底から食べたものが込み上ってくる。
抱月氏と同棲どうせいしてからも激しい争闘がおりおりあったとかいうことである。向いあっているときはきっと何か言いあいになる。っぺたへ平打ひらうちがゆくと負けていないで手をあげる。
松井須磨子 (新字新仮名) / 長谷川時雨(著)