“ぎんかん”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
銀簪63.6%
銀環18.2%
銀漢9.1%
銀笄9.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
これはちょっとさびしい人通りのまばらな、深川の御船蔵前とか、浅草の本願寺の地内とかいう所へ、小さい菰座こもざを拡げて、珊瑚珠さんごじゅ銀簪ぎんかん銀煙管ぎんギセルなんかを、一つ二つずつ置いて
江戸か東京か (新字新仮名) / 淡島寒月(著)
この頃、月をながめている人の話によると、時あって月があかく見えるそうです。多分、それは黄塵が空中に満ちて、銀環ぎんかんの色を消す所以ゆえんのものでありましょうが、人によってはそう見ません。
大菩薩峠:21 無明の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
銀漢ぎんかんに老ゆといふ言葉聞く
俳句への道 (新字新仮名) / 高浜虚子(著)
お村の姿なりは南部の藍の乱竪縞らんたつじま座敷着ざしきぎ平常着ふだんぎおろした小袖こそでに、翁格子おきなごうし紺繻子こんじゅすの腹合せの帯をしめ、髪は達摩返しに結い、散斑ばらふくし珊瑚珠さんごじゅ五分玉ごぶだまのついた銀笄ぎんかんし、前垂まえだれがけで
業平文治漂流奇談 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)