“銀環”の読み方と例文
読み方割合
ぎんかん100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「あッ——」と、つかんですてると、それは小さな白蛇しろへびである。こんどはたおれている竹童の胸へのって、かれのふところへ鎌首かまくびを入れ、スルスルと襟首えりくびへ、銀環ぎんかんのように巻きついた。
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
この頃、月をながめている人の話によると、時あって月があかく見えるそうです。多分、それは黄塵が空中に満ちて、銀環ぎんかんの色を消す所以ゆえんのものでありましょうが、人によってはそう見ません。
大菩薩峠:21 無明の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)